結婚して今の家に引っ越してきたとき、困ったのが水道水がまずいということでした。
古い家なので鉄くさいというか、金属のような味がするんですよね…。
ただ、台所には別で地下水を引いてあったため、自分と夫2人ぶんの飲み水さえ確保できればいいという状況でした。
そこでわたしが選んだのが、ポット型の浄水器です。
いろんなタイプの浄水器や性能を吟味して選んだのが、パナソニックのもの。
この5ヶ月ほど毎日欠かさず使っており、非常に満足していますよ。
水は毎日飲んだり使ったりするものなので、少しでもおいしく・なおかつカンタンに・便利に手に入れたいと思うのではないでしょうか?
そこで今回は、ポット型浄水器の特徴や選び方、パナソニックのポット型浄水器を実際に使ってみた感想についてくわしくお伝えしたいと思います。
浄水器の種類について
浄水器には、大きく分けて3つのタイプがあります。
- 蛇口型(取り付け式)
- 据え置き型
- ピッチャー・ポット型
順番に見ていきましょう。
蛇口型(取り付け式)
水道の蛇口に取り付けるタイプです。
フィルターを通すため、出た水がろ過されるという仕組み。
導入が手軽で比較的安く、料理などにハードに使う人におすすめです。
据え置き型
大型の機械を設置し、水道水から水を引き込んで使うタイプです。
工事などはいらず、浄水機能が優れているものが多いのが特徴。
ただし、比較的高価(2〜10万円程度)です。
ピッチャー・ポット型
1リットル〜3リットル程度のピッチャー型のポットに水を入れ、フィルターを通してろ過するタイプ。
取付工事が不要ですぐに使えますし、持ち運びができるのがポイントです。
1度に作れる量が少ないので、少人数・少量で使いたい我が家にはピッタリだと思い選びました。
ピッチャー・ポット型は多くのメーカーから出ている
ポット型浄水器は多くのメーカーから販売されています。
とくに有名なのは以下のメーカーです。
- ブリタ
- ナショナル
- 東レ
- クリンスイ
- 三菱ケミカル
- 三菱レイヨン
- トップパリュ
- パナソニック
浄水スピードが速い・サイズ(浄水容量)が豊富・ミネラル分を添加する・収納性がいいなど、それぞれに得意なポイントがあり、迷ってしまいますよね。
そこで、なにをポイントにして選んだらいいのか考えてみました。
ポット型浄水器の選び方のポイント
浄水速度は早いか
水道水を入れてからろ過にかかるまでの浄水速度は、メーカーによって大きな差が出ます。
浄水速度の速さを売りにしている東レのトレビーノの場合、1リットルの浄水で約3分。
日本で圧倒的シェアを誇るドイツのメーカー・ブリタの場合は、1リットルの浄水で約2分と爆速です。
浄水時間が長いものだと、1リットルの浄水で20分かかるものもあるので、いかに速いかがわかりますね。
そのときに使う分をすぐに作りたい!という人は、浄水速度を重視するといいでしょう。
浄水容量が自分の生活に合っているか
ポット型では、浄水容量が小さいもので1リットル、大きいもので2リットルまで幅があります。
(※もちろん、1.3リットル・1.5リットルなど細かい刻みの商品も豊富です)
もちろん、一度に作れる量が多いほどたっぷり使えるのはメリットなのですが、飲むペースや人数によっては使いきれないこともあります。
基本的に、浄水してから2日以内が使い切る目安とされているため、作りすぎても無駄になってしまいますよね。
逆に、1リットルのものを買ってみたら、思ったより使うペースが早くて足りなかった…ということもあり得るでしょう。
1日のうちで何リットルペースで必要になるかを、あらかじめ考えておく必要があります。
自分好みの水が作れるか
浄水器に、どこまで除去能力を求めるかもポイントです。
もちろん、不純物を多く取り除くほど味はおいしくなりますよね。
しかし、フィルターの性能はメーカーごとにかなり差があります。
法令で定められている項目は13個ありますが、これらをすべて除去できるタイプもありますし、カルキと化学物質を取り除くだけの簡易タイプも存在するんです。
また、メーカーによってはミネラルや炭酸カルシウムを添加するタイプもあります。
ミネラルが多いと硬水に近くなりますし、炭酸カルシウムを含むとアルカリ性になるので、ご飯がおいしく炊けるというメリットも。
自分が求める水の質・おいしさを考えてみて、それを基準に選びましょう。
カートリッジの寿命はどれぐらいか
ポット型浄水器は、フィルターのついたカートリッジを交換しながら使うものです。
カートリッジの寿命は、短いもので2ヶ月、長いもので4ヶ月ほど。
中には半年や1年持つタイプも存在します。
使用回数に応じてフィルターが汚れてくると浄水速度が遅くなりますし、水の味にも影響が出るため、交換は必須です。
つまり、1年で何回カートリッジの交換が必要になるかによって、かかる値段も変わってくるということ。
掃除・手入れはしやすいか
ポット型浄水器の場合、定期的な掃除・手入れは欠かせません。
容器が汚れれば、それだけ飲み水も不衛生になりますからね。
フタが外しにくい・構造が複雑な容器などは、洗うのが面倒になってしまいがち。
食器洗浄機で洗えるタイプもあるのでチェックしてみてください。
冷蔵庫におさまるサイズか
ポット型浄水器で作った水は、基本的に冷蔵庫で保存することになります。
つまり、冷蔵庫におさめやすいサイズかどうかも重要なポイント。
容量が大きいタイプほど、サイズ感が大事になってきます。
ドアポケットに入れられるタイプのほか、庫内で横置きにできるタイプもあるので、好みに合わせて選びましょう。
交換用カートリッジが手に入りやすいか
定期的な交換が必須になるカートリッジですが、買いやすい・手に入りやすいかどうかもチェックしてください。
有名なメーカーであればあるほど、Amazonや楽天市場での取り扱いも多くなりますよね。
あまりマイナーなメーカーのものを買うと、カートリッジの取り扱いがないどころか、商品そのものが製造中止になることも…。
▼ちなみに、Amazonでは商品によって定期便にすることも可能ですよ。
パナソニック ポット型浄水器の特徴
さまざまな条件を経てわたしが選んだのが、パナソニックのポット型浄水器です。
この商品には以下のような特徴がありますよ。
ミネラルを添加する「ミネラル浄水」
キャッチコピーが「にほんの名水に、学びました。」なのですが、ミネラルを添加するミネラル浄水を採用しています。
日本人がおいしいと感じる天然水の硬度は、一般的な水道水よりも高いのが特徴。
これは、カルシウムやマグネシウムといったミネラルを含んでいるからなんですね。
パナソニックのポット型浄水器の場合は、六甲山系の水質と同じ硬度になるよう設計されています。
本体価格が安い
ポット型浄水器全体では大きな差がないのですが、ぱっと買いやすい値段だったのも決め手でした。
▼わたしが買ったTK-CP20-Wは現在取り扱いがありませんが、ほぼ同等のTK-CP21-Wの場合、2018年8月現在で1,838円となっています。
取り付け型や据え置き型と比べると、あまり悩まずにお試し感覚で導入できるのがいいですね。
洗いやすい
パナソニックのポット型浄水器は、食器洗浄機に対応しています。
フタも外しやすく、分解もカンタンなので、洗う手間はそこまでないだろうと考えました。
サイズは3種類ある
容量は1.2リットル、1.5リットル、2リットルの3種類があります。
我が家は1回に使う量はそこそこ多いだろうと考え、2リットルのものを選びましたよ。
カートリッジの交換は4ヶ月ごと
1日2リットルの使用で、カートリッジは4ヶ月もちます。
これはポット型浄水器の中でも長いほうですね。
冷蔵庫のドアポケットにおさまるスリムサイズ
実際に入れてみましたが、我が家の冷蔵庫のドアポケットにはすっぽりとおさまりました。
スリムサイズは正義ですね。ストレスがありません。
パナソニック ポット型浄水器を実際に使ってみた感想
こちらが我が家で使っているパナソニックのポット型浄水器です。
▼フタの上部にはカートリッジ交換目安ダイヤルがついています…が、使ってません。記憶してます。
▼全体のフタのほかに、水を入れるためのフタもパカっと開く仕様でストレスフリー。
▼上からカートリッジを見たところです。
▼タンク部分はかぽっと外れて洗いやすいです。
味はどうなの?
まず大事なのが味ですね。
はじめて飲んだときは、「めちゃくちゃ柔らかい!!!」と感動しました。
味が丸いんですよね。角がない。口あたりがとにかく柔らかい。
もともとが鉄くさい水だったということを抜きにしても、かなりの軟水に仕上がっているように感じました。
クセがないのでコーヒーや紅茶にも使いやすいです。
使い続けるほど水のたまるスピードは遅くなる
わかってはいましたが、使えば使うほど浄水速度は遅くなります。
「もう限界」と思えるまで使ったときは、1回たまるのに2時間ぐらいかかりましたね…。
※通常はここまで頑張らずにカートリッジを変えるべきだと思います。笑
ある程度ストックしておくと便利
ほかの家庭では使うたびに浄水する、という感じで使っているのかもしれませんが、我が家では基本的にストックしながら使っています。
具体的には、3リットルのボトルを2本用意しておき、1本があいたら次を作り、もう1本を使う…という流れですね。
▼容器はイオン系列のスーパーで汲める、アルカリイオン水用のものです。
上部のタンクに満杯まで水を入れるとだいたい1.5リットルできるので、それを2回繰り返してちょうどいい量ですね。
使う前はポット型浄水器自体を冷蔵庫に入れることを想定していましたが、実際にはこのボトルのほうを冷蔵庫に入れて保管している感じです。
カートリッジは2ヶ月おきに交換&2個常備
これも実際に使ってみてわかったことですが、我が家では1日に1.5リットルの浄水を3〜4回します。
そのため、カートリッジの交換目安のおよそ倍のペースで使っているんですね…。
浄水自体は手間じゃないので、洗面台に行ったときにわたしか夫が作るのですが、倍のペースで使うということは、交換時期もそれだけ早まります。
通常4ヶ月もつところを、2ヶ月のペースで変えているのが現状ですね。
▼カートリッジは2個入りのものを常備するようにしています。
交換は古いものを取り外し、新しいものを取り付けるだけなので1分で終わります。ラクですね。
▼カートリッジは2個入りで2,829円。1個入りで買うよりやや安くなります。
1個あたり2ヶ月もつとすると、1ヶ月あたり680円程度かかるということですね。
水はどれぐらいでたまるか測ってみた
さて、我が家のポット型浄水器の浄水速度はどれぐらいなのか測ってみることにしました。
▼蛇口からドボドボと注げてラクですね。
▼あとは勝手にろ過してくれるので、待つだけです。
今回はカートリッジを替えたばかりなのでだーっと出てますが、古くなると点滴のようになります。笑
▼たまりました。上部のタンクに目一杯入れて1.5リットル分です。
足せば2リットルになるのですが、面倒なので1.5リットルずつ作ってます。
▼浄水にかかった時間は13分5秒27でした。
カートリッジの替えたてなので、普段より遅いタイムですね。
それでもわたしにとっては十分速いですが、ブリタなどに慣れている人は遅く感じるかもしれません。
まとめ:おいしい水が手軽に飲めて幸せ
引越し先の水道水がまずかったので、はじめはイオン系列のスーパーにわざわざアルカリイオン水を汲みに行ってたんです。
ペットボトルの水を箱買いするとゴミがかさばりますしね…。
それを考えると、今ある水道水を生かして使えるというのは本当にありがたい。
常にストックしておいているので、「今使いたいのに水がない!!」という場面もありませんし、快適です。
もちろん水自体もとてもおいしいので、満足する買い物になりました。
以下のような条件に当てはまる人は、パナソニック ポット型浄水器を検討してみてはいかがでしょうか。
パナソニック ポット型浄水器がオススメな人
- 1日に使う量があまり多くない
- 1人or2人暮らしである
- やわらかくてまるい味の水が好き
- ペットボトルの水を買うのが面倒