梅酒といえば、甘いものが多いですよね。
わたしはそれが苦手で、梅仕事に興味を持ちつつも、梅酒を作ろうと思ったことはありませんでした。
しかし!偶然「ウイスキーでも梅酒が作れる」ということを知り、作ってみることにしたのです。
ふだん家で飲むのはもっぱらハイボール(ウイスキー+炭酸)なので、ウイスキーならいけると思うんですよね。
今回はかなり甘さ控えめのレシピなので、「甘ったるい梅酒が苦手…」という人にも向いていると思います。
また、普通のウイスキーに梅の風味が加わるため、いつもと違う味わいになるのもポイント。
今回は、ウイスキー梅酒の作りかたと、実際に飲んでみた感想をご紹介します。
目次
ウイスキー梅酒に必要なもの
ウイスキー梅酒に必要なものは以下の4つだけです。
- 青梅 750g
- ウイスキー 1.4L
- 氷砂糖 300g
- 3Lの瓶
家にあった瓶の大きさ(3リットル)に合わせて量を決めたので、青梅の量は半端な感じです。
ネットで見つけたレシピだと2リットルか4リットルが多かったので、それに合わせて計算しました。
青梅
1kg450円で購入。ちなみに購入日は6月後半でした。
梅の時期になればスーパーや産直施設で手に入ります。
たいていはkg単位で売られていると思うので、もし1kgの梅を使い切りたい場合は4リットルの容器が必要です。
ただし4リットルってけっこう大きくて重たいので、レシピの半分で500gでもいいと思いますよ。
氷砂糖
あまり甘くしたくないのですが、砂糖を減らしすぎると梅のエキスが十分に出ないため、最低限は入れるべきです。
ちなみに、昔よく使われていた名残で氷砂糖のレシピが多いそうで、普通の砂糖でも作れます。
わたしは初めてなので、基本に忠実にいくことにしました。
ウイスキー
700mlで1400円ほどのものを2本使います。瓶が2リットルなら1本でOK。
「ウイスキーはいいものを使うべき」と書いてあるレシピが多いのですが、あまり高いものだとクセが強い可能性があります。
わたしは普段からハイボールで飲んでいる、サントリーの「角」にしました。
飲み慣れたもののほうが安心ではないでしょうか。
瓶
家にあった3リットルの瓶です。
目安として、梅が500gなら2リットル、1kgなら4リットルがいいと思います。
当然ですが、瓶が大きいほどウイスキーの量も必要になるので注意。
ウイスキー梅酒の作り方
1、梅の選別
買ってきた梅から、きれいな子をえらびます。
傷があって変色していたり、小さすぎるものははじきましょう。
2、アク抜きする
まずは梅をやさしく洗い、水につけてアク抜きをします。
レシピによって「一晩だと長い」「1時間でOK」「半日はつけよう」などとバラバラだったんですが、わたしはお昼に水に浸けて夕方に仕込みました。
約4時間ぐらいですね。
3、水気を拭いてヘタをとる
ひとつひとつ、ていねいに水気を拭き取ります。
そしてこのヘタを処理します。
まわりの茶色いところは多少残ってしまいますが、梅に傷がつくのはまずいのでこのまま使いました。
4、瓶を消毒する
瓶は一度洗って乾かし、水気をとったあとに、ウイスキーを少量入れてぐるんぐるんとまわして消毒します。
ウイスキー自体のアルコール度数が高いのでこれでOKなんですね。
煮沸消毒するよりずっとカンタンで楽ちんです。
5、瓶に梅と砂糖を入れる
梅と氷砂糖を、順番に瓶に入れていきます。
順番にとはいっても、砂糖の量が少ないため、そんなにきれいな層にはなってません。
6、ウイスキーを入れる
最後にウイスキーを入れます。
7、仕込み完了!
これで仕込みは完了です。すっごくカンタンでした。
あとは出来上がりをひたすら待ちましょう。
ウイスキー梅酒の注意点・ポイント
それなりの量ができる
梅の量を500gとしても2リットルできるので…かなりの量になります。
ロックでがぶがぶ飲む人でないかぎり、1度に飲む量もそんなに多くないですしね。
置いておいて悪くなるというものでもありませんが、飲みきれるか自信がない人には向かないかもしれません。
ウイスキー以外でも応用できる
今回はウイスキー+梅酒で紹介していますが、ウイスキー以外でも同じように作れます。
たとえばラム・ジン・テキーラ・ウォッカ・焼酎などですね。
ただし、お酒のクセがあまりに強いと、梅との相性という問題もあるので注意しましょう。
すぐは飲めない
ウイスキー梅酒は、浸けてから3ヶ月から半年後が飲み頃。
作ってすぐに飲めるというわけではありません。
それどころか、梅酒は基本的に1年おいたほうがおいしくなるそうなので、気長に待つ必要がありますね。
ウイスキー梅酒を実際に飲んでみた
ウイスキー梅酒を浸けてから3ヶ月後と1年後に、それぞれ飲んでみました。
実際の感想をどうぞ。
3ヶ月後
梅の味とウイスキーの味、それぞれがとがっていて、それぞれの主張が強いですね。
梅の香りが強いので、合わせるおつまみを選びます。
具体的に言うと、塩辛やしめ鯖のような生臭ものには合いませんでした。
ウイスキー梅酒単体で飲むぶんには十分おいしかったです。
1年後
青梅がシワッシワになりました。
ウイスキーの色もじゃっかん薄くなったような。
もはや梅じゃないみたいですね。笑 (※浮いている葉っぱのようなものは、後から香りづけに足したハーブです)
味ですが、3ヶ月のときにはとがっていたのが、めちゃくちゃ丸くなってます!
風味は梅、お酒としてのコクはウイスキーが担当しているという感じ。
梅感がすごいですが、市販の梅酒のようなべったりとした甘さがなく、控えめな甘さですごく飲みやすいです。
ちなみに梅の酸味もありました。
ただウイスキーはそんなに出てこないです。
ウイスキー感を期待して飲むとちょっと違う…となるかもしれません。
まとめ:ウイスキー梅酒はウイスキーと梅酒のいいとこどりだった
予想はしてましたが、ウイスキー梅酒は本当にウイスキーと梅酒のいいとこどりでした。
梅酒ほど甘ったるくなく飲めますし、ウイスキーとしては梅の風味が加わってひと味違う味わいになります。
浸けてから3ヶ月後と1年後の味の違いにもびっくりしました。
このまま寝かせつづけたら、もっとまろやかになっていくんでしょうか?
味わいの変化を楽しみながら飲めるというのも、手づくりならではの醍醐味ですね。
4つの材料でカンタンに作れるので、青梅が出回る時期にぜひ試してみてはいかがでしょうか。
おまけ:作り方の参考レシピ
参考:梅酒の作り方が簡単だと気付いたので焼酎とウイスキーで自家製梅酒を仕込んでみた
参考:梅酒の作り方(レシピ)
参考:ウィスキー梅酒作りまとめ