こんにちは。猫を5匹飼っている、犬よりだんぜん猫派のくらげです。
今回おすすめするのは、一匹のねことおじいちゃんの日常を、やさしいタッチで描いたマンガ「ねことじいちゃん」。
2018年8月現在は1〜4巻まで出ています。
描いているのはねこまきさん。「まめねこ」シリーズなど、主に猫を描いたマンガが人気の作家さんです。
ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
今回はこの「ねことじいちゃん」を読んだ感想や見どころ、試し読み情報についてまとめました。
目次
「ねことじいちゃん」ってどんなマンガ?
ねことじいちゃんは、主人公が”おじいちゃん”という点で珍しい作品かもしれません。そのため、シニア世代のファンも多いのだとか。
コミックエッセイの形で、前半の何話かがオールカラー。そのほかはモノクロです。
1巻ごとに「春〜冬」までの話で構成されています。
文字まですべて手書きになっており、全体を通してほっこりとした雰囲気。
主人公は「じいちゃん」
主人公は元・教師の大吉じいちゃん。奥さんが亡くなって以来、猫のタマと二人暮らしをしています。
となりに住む友達の厳(いわお)じいちゃんや息子の剛、郵便配達のさとしたちとふれあいながら、四季折々の暮らしを楽しんでいく、ほのぼのマンガです。
おそらくですが舞台は離島で(※戦時中に「本島が燃えている」という描写があったため、瀬戸内海あたりではないかと?)、住民はほとんどがお年寄り。
そしてとにかく野良猫が島じゅうにたくさんいます。
実際、日本各地で”猫島”が静かなブームになっていますよね。マンガの中の風景は、まさに猫島を思わせます。
毎巻、1話目に猫たちとひとびとの様子をセリフなしで書き、「ここはじーちゃんとばーちゃんと猫の町」と締めるのがお決まりで、その風景が本当にキレイなんですよ。(カラーですしね)
こんなところでゆったり暮らしたいなぁ…と思わされます。
「ねことじいちゃん」の見どころ
タマの「猫あるある」
妻の佳枝さんが他界してからも、大吉さんは料理もするし、掃除もするし、タマと楽しく暮らしています。
当然、ほとんどの場面にタマがいるのですが、ちょっとした仕草が猫好きにとっては“あるある”ばかりでたまらない!
1巻の「角という角にスリスリしてから来る」描写なんて最高ですね。
あと、本当は自分でのぼれるタンスの上に、甘えて人間に乗せてもらうところとか。笑
基本的には自由に外に出ていくのですが、大吉さんの用事についていこうとするところも愛らしいですね。
昔の描写
なかには、大吉さんが子どもだった頃や、若かった頃の話も出てきます。
「犬がいると縁起が悪く、戦争に負ける」というしきたりで飼い犬をとりあげられた話や、テレビがまだ普及していなかった頃は近所のお家に子どもが集まってプロレスを見たというエピソードなどは、時代を感じます。
このあたりが、読者層に年配の方が多い由来でしょうか?
料理ネタもある
大吉さんがつくる料理のほか、子どもの頃に食べたおやつ(茹でタコ・だら焼きなど)も出てきます。
どれも素朴なものばかりですが、”昔っぽいもの・歴史を感じるもの”が好きなわたしにとってはたまりません。
下宿暮らしだった頃、仕送りで残ったえんどう豆を友人と分け合うシーンなんて、いかにも昔ならではです。
色とりどりの風景と読みやすさ
坂の多いまち、漁港のすぐそば、病院や喫茶店はお年寄りだらけ…。
わたし自身の田舎とはまったく違いますが、自分の”ふるさと”と重ねて見る人もいるのではないでしょうか。
実際、小学生から80代までと幅広い層に支持されている作品で、共感のしやすさ・読みやすさもひとつのポイントかもしれませんね。
まずは無料試し読みがおすすめ
PIXIVコミック
PIXIVコミックでは1〜10話までが読めます。
だいたいの雰囲気はこれでつかめるのではないでしょうか?
コミックエッセイ劇場
コミックエッセイ劇場では1〜3話・12話が公開されています。
また、ねことじいちゃん2巻の番外編もあります。こちらはひとつひとつが短めなので、19ページと多めに載ってますね。
これは単行本では、話と話のスキマに入れられているものです。
猫を飼っている人には、共感ネタが盛りだくさんだと思いますよ。
まとめ:雰囲気が好きなら買い!
まずは試し読みを読んでみて、絵や話の雰囲気が好きだと思ったら、単行本を買うのがオススメ。
疲れているときでもなにも考えずさらっと読めますし、風景の美しさやタマの可愛さに本当に癒されます。
また、オムニバス形式なのでどこから読み始めても大丈夫なのもいいですね。
「ねことじいちゃん」、猫好きならきっとハマると思いますよ。
ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)